自分の人生に必要なお金を管理することはとても大切です。
この記事ではライフプランの作り方をご紹介します。
15年前にライフプランを初めて作って、その後は自分で作っています。
この記事を読むとお金のライフプランを自分で作れるようになります。
手軽にライフプランが作れるExcel版のダウンロードもできます。
ライフプランの作り方【長期複利積立運用で老後資金を作るシミュレーション】
では早速ライフプランの作り方を解説します。
ライフプランを作る方法は大きく分けると3つです。
・ライフプランを作ってくれるFPの人などに作ってもらう
・オンライン上にある無料サービスを使って作る
・自分で作る
簡単なものなら自分で作ることもできます。
FPの人に作ってもらう場合は、保険の案内をしてくれる場合が多いです。
オンライン上にある無料サービスもあります。
ただし、自分好みの設定にはできません。
このため、ここでは自分で作ることを考えていきます。
ライフプランを自分で作る
イチから自作するのでもいいですが、時間がかかりますので、
自由にカスタマイズができるエクセルのライフプランシートを作りました。
簡単な作りで、マクロなどは使用していませんので、
安心して使っていただけます。
ダウンロードはこちらからどうぞ。
・基本条件の入力
・ライフイベント
・資産運用
・資金、資産のグラフ
・住宅ローンの計算
の機能が入っています。
ダウンロードはしたくない方はこの先を読むと大体つかめます。
次にライフプランの考え方について解説します。
ライフプランの考え方
ライフプランをたてるときに重要なのは、貯金だけではなくて運用も含めて考えておくことです。
貯金では資産は増えませんし、取り崩すだけになってしまいます。
ここでは資産運用を前提としたライフプランの考え方を説明します。
僕が最初にFPの方につくってもらったライフプランは、
貯金だけで、投資運用はしない内容でしたが、運用は必須だと感じています。
ライフイベントにかかるお金は事前に計算することができます。
ライフプランを作る際に重要なのは以下のライフイベントです。
・結婚
・子供の教育費・結婚
・マイカーや車の購入
・老後に必要なお金
・自分の葬式費用
大体いつ頃いくらぐらい必要になるのかを把握しておくと
お金に対する漠然とした不安がなくなります。
お子さんが2人で、大学だけ私立の文系に進んで、ライフイベントにかかるコストも平均的 で老後資金3000万円を用意すると、およそ6600万円かかります。
ライフイベント | 平均的金額(万円) |
結婚 | 292/2=146 |
子供の教育費 | 1,500×2=3,000 |
子供の結婚 | 54×2=108 |
老後に必要なお金 | 3,000 |
自分のお墓 | 169 |
計 | 6,423 |
マイホームは賃貸の場合でもローンでも支出になりますが、
ローンの場合は買うときに頭金を1割ぐらい準備しておく必要があります。
マイカーを買う場合は何年かに1回買い替えのタイミングが来ます。
ライフイベントについては記事の後半で詳しく解説します。
このライフイベントの支出をまかなうために
・貯蓄
・投資
・マイホーム、マイカーのローン計算
・年金
・老後資金の取り崩し
を考えていきます。
お金の心配を減らしておくことはとても重要です。
順番に見ていきましょう。
ライフプランに耐えられる貯蓄・投資プランを考える
ライフプランを実現するためのプランを考えます。
最初に僕が作ったライフプランには貯蓄のみで
投資のプランは組み込まれていませんでした。
投資プランがあるとライフプランは大幅に変わります。
銀行に預けていてもお金は増えません。
運用してしっかり増やしていきましょう。
貯蓄(貯金)で生活防衛資金を作る
まず最初に万一のときのために生活防衛資金を作っておきましょう。
毎月の生活費の6ヶ月分〜1年分ぐらいあれば十分です。
貯蓄は先取り貯金で増やします。
貯蓄ができたら資産運用を始めます。
資産運用プランの概算シミュレーション
生活防衛資金が作れたら、月々の貯蓄分を積立運用していきます。
資産運用のプランをシミュレーションしましょう。
オンライン上で動く複利投資のシミュレーターで簡単に計算できます。
好きな数字を入れてシミュレーションできるようにしています。
投資プランを作るのに必要な項目は
・初期の種銭(初期投資額)
・積立の種銭(毎月投資に回せるお金)
・投資方法
・投資期間
・投資対象
・投資の利回り%(複利のパワーを理解する)
です。
複利投資のシミュレーターの詳細はこちらの記事をどうぞ。
もう少し細かく確認したい場合はエクセル計算表を使います。
積立の複利計算ができるエクセル計算表
積立の複利計算ができるエクセル計算表を作成しました。
こちらからダウンロードできます。
こちらもマクロやVBAなどは使っていないシンプルなエクセル計算表なので、
ダウンロードしてそのまま使えるようになっています。
ダウンロードは不安なので、自作したい場合は作り方のページで詳しく解説していますので、こちらのページを確認してください。
ライフイベントを考える
ライフイベントにかかるお金は事前に計算することができます。
・結婚
・子供の教育費・結婚
・マイホームや車の購入
・老後資金
・自分のお墓の費用
結婚にかかる費用
結婚にかかる費用はどのぐらいの結婚式をしたいかによって大きく変わります。
全国平均では292万円(ゼクシイ調べ)
2人で折半するとしたら一人146万円です。
僕は結婚後にライフプランを作ったので、結婚にかかる費用はすでに支出ずみでしたが、
結婚式をして家族や親戚を呼んで簡単な披露宴をしただけでも200万円はかかりました。
子供の教育費・結婚
子供の教育費は、どんな学校に行くかによっても変わりますが、
1人あたり1,500万円は見ておいたほうがよいです。
公立 | 私立 | 塾 | 中学から私立 | 高大のみ私立 | 大学のみ私立 | |
幼稚園・保育園(3年) | 66 | 160 | – | 160 | 160 | 160 |
小学校(6年) | 190 | 960 | 200 | 190+200 | 190 | 190 |
中学校(3年) | 150 | 420 | 150 | 420+150 | 150+150 | 150+150 |
高校(3年) | 140 | 300 | 200 | 300+200 | 300+200 | 140+200 |
大学(4年) | 240 | 文系390 理系540 | – | 文系390 理系540 | 文系390 理系540 | 文系390 理系540 |
合計 | 786 | 文系2,230 理系2,380 | – | 文系1,910 理系2,060 | 文系1,540 理系1,690 | 文系1,380 理系1,530 |
ウチは高校から私立で理系のプランで計算しました。
学費のほかに、子供の結婚にかかる費用を負担する場合は加算します。
子供の結婚の親の負担率は全国平均で37%です。
結婚にかかる1人あたりの平均費用は146万円なので、この37%とすると
親が子供の結婚のときに負担する金額の平均は54万円です。
住宅ローンや車のローンの計算シミュレーション
住宅や車は大きな買い物なので、ローンを組んだ場合、どのくらいのお金がかかるかシミュレーションしておきましょう。
住宅ローンや車のローンのシミュレーションに必要な項目は
ローン計算機の簡易ウェブバージョン
ローン計算機の簡易ウェブバージョンはこちらです。
ローン計算シミュレータ(Excel)ダウンロード
ローン計算シートはExcelで作成しました。
ローン計算シミュレータ(Excel)はこちらからダウンロードできます。
マクロなどは使っていませんので、複雑な仕様にはしていません。加工もできます。
・ローンの返済完了時に自分が何歳になるのか?
・60歳の時にローンの元本の残高がいくら残っているのか?
・来年の金利の支払い額はいくらなのか?
・月々の金利と元本の支払いのバランスはどのように変化していくのか?
という計算をしたくて自分で作ったものです。
住宅ローンの詳細はこちらの記事をどうぞ
ローン計算機【車や住宅にも使える簡単シミュレーション】
老後資金のシミュレーション
老後の必要資金が簡単にシミュレーションできるようにしています。
白色の欄に入力していきます。
一般的に老後資金は2000〜3000万円必要と言われていますが、
個人的にはこれだとカツカツではないかと考えています。
お金の心配のない余裕のある老後のためには5000〜6000万円ぐらい必要とも言われます。
ビル・パーキンスの著書
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』
で紹介されているように、一番最後にたくさんお金を残しても意味がないという考え方もあります。
ただ、いくつまで生きるかはわかりませんので、100歳まで生きても老後破綻しないプランにはしておきたいですね。
僕は投資運用の利益分で暮らすことを目標にしているので、
老後の資金は1億円を目指しています。
老後資金のシミュレーションの詳しい使い方解説はこちらの記事をどうぞ。
自分のお墓の費用
お墓はご先祖様のお墓に入るのか、自分のお墓を建てるのかによっても変わります。
自分のお墓を建てる金額の全国平均は169万円です。
ご先祖さまのお墓に入る場合はお墓のお金はかかりません。
ライフプランの作り方【長期複利積立運用で老後資金を作るシミュレーション】まとめ
この記事ではライフプランの作り方について解説しました。
例えば、お子さんが2人で、大学だけ私立の文系に進んで、ライフイベントも平均的だとすると、6,600万円かかります。
ライフイベント | 平均的金額(万円) |
結婚 | 292/2=146 |
子供の教育費 | 1,500×2=3,000 |
子供の結婚 | 54×2=108 |
老後に必要なお金 | 3,000 |
自分の葬式費用 | 208 |
自分のお墓 | 169 |
計 | 5,631 |
ライフイベントでかかるお金と老後のお金の両方を用意していく必要があります。
手順は
・先取り貯蓄で生活防衛資金を蓄える
・ライフイベントに必要なお金を貯める
・余剰資金を運用してお金を増やす
です。
老後に必要なお金はどのような生活をするかによって変わります。
いくら必要かが計算できれば、後はそれに向けて貯蓄や投資をしていきましょう。
ライフプランを作る際は、貯金だけではなくて、運用も含めて考えておくことをおすすめします。
保険屋さんに作ってもらった僕の最初のライフプランは貯蓄のみでしたが、
投資運用が必要と考えて、自分で作成するようにしました。
ダウンロードはこちらのリンクからどうぞ。
長期積立運用なら年3−5%程度の運用益が期待できます。
例えば年3%で月5万円ずつ積立投資すると、30年後には2900万円になります。
貯金だけだと1800万円なので、1100万円の差がでます。
僕が4300万円の資産を作っている、忙しい人でもできる「ほったらかし投資」のはじめ方はこちらの記事をどうぞ。
投資にはリスクが伴いますが、長期積立で分散投資することで、リスクは分散されます。
貯蓄だけよりは増やしやすいです。(ただし、投資は自己責任でお願いします。)